絹糸でレースを編む 優美な「ビーズタティング」

「タティングレース(タッチングレースとも言います)」は1本の糸を軸に、糸の結び目を作りながら編んでいくレース技法です。
18世紀から19世紀にかけてヨーロッパの貴婦人の間で広まり、日本に伝えられたのは明治初期、
大正から昭和初期にかけてはタティングで編まれたショールやバッグなどが流行したと言われています。
かぎ針やボビンなどで編むレース編みよりも、馴染みの薄いレース編み技法ですが、
「エジング」と呼ばれるハンカチの縁取りなどに使われる飾りレースや、
「ドイリー(花瓶敷きなどに用いる小型の敷物)」にもその技法は多く見かけられ、
他のレース編み同様、愛好家には根強い人気のあるレース編み手芸のひとつです。
そのタティングに欠かせない道具がシャトル。
その小さな舟形の道具に、本来は糸(レース糸)を巻きつけて、編んでいくのが主流ですが、
「ビーズを通した糸」を編んでいくのが「ビーズタティング」です。
モチーフをポイントに使ったり、つなぎ合わせたりとそのデザイン性はとても幅広く、
‘ビーズの色’と‘糸の色’の組み合わせで様々なバリエーションが楽しめ、繊細で気品のある作品に仕上がります。


作品例をご紹介します



「ビーズタティング」の手順をカンタンにご説明します


まずは糸にビーズを通します。
タティングレースの場合は「レース糸」を使うのが主流ですが、
ビーズを通すので、やや細めの「絹穴糸」を使用しています。

ビーズを絹穴糸に通し終わった状態です。
クリスタルなどの玉類、色違いのビーズなどを入れる場合は、
展開図を元にビーズや玉の数をカウントしながら通します。

シャトルにビーズの通った糸を巻いていきます。

シャトルにビーズが通った糸を巻いた状態です。
舟形のシャトルは手芸店などで手に入ります。
プラスチック製のものやべっ甲で作ったもの、金属製のものなどもあります。

右手にシャトルをつまむようにして持ち、
展開図を見ながらレースに編みこむ必要なビーズを数えて左の手元に寄せるようにします。

糸を左手の中指から小指にかけて、
人差し指と親指で糸をつまむように押さえて輪をつくるようにします。
右手のシャトルをくぐらせます。

シャトルの糸を引っ張ると結び目ができます。
ビーズを入れた糸の根元を閉じるような形になります。

シャトルをくぐらせては糸を引き、くぐらせては引き、を繰り返します。

モチーフの一部です。
紫色の糸の部分が結び目を作りながら編んだところです。
ビーズを入れては必要な目数編むと、このようなモチーフになります。

編んでいく際に「ピコット」という糸をつなぐための小さなループ(穴)を作っておき、
かぎ針でつなげていくこともあります。

編みあがったら台にまち針で固定し、
型崩れを防ぐため、水で溶かした糊をつけます。
乾くとパリっとシャープな形にきまります。

同様の糸とビーズで作ったお花のモチーフを飾り付けました。
同じモチーフで作ったイヤリングと共に完成です。

       



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